頭の中に現れた文字の羅列を
うまく言葉にできなくて苦しくなる
さながら乾くように、
伝わらないものがのどの奥に貼りついて
呼吸が遮断されて困る
だから近づくなと思うのに
彼はたいそう自分勝手で、
おれのことなんておかまいなしで
(思うだけで伝えないんだから、当然)
おれはいつだって熱病に冒される
ウィルスはわかってるっていうのに
離れもしないで、馬鹿みたいに
(しがみつき続けたいと、願って)
「さかえぐち」
口を開いては、酸素を逃がしていく
それが自分の首を絞めることだと
わかっていても
「なに、みずたに」
極上の餌を得るためなら、
命だって惜しくないと思えるんだ
/07.09
ちょっと病んだ感じの水谷。やんでるのはワタシ。